任期満了に伴う村長選挙が10月3日に告示され、2期目の当選の栄を得ることができました。1期目4年間に村民の皆様からいただきましたご指導、ご協力に、心より感謝を申し上げます。
併せて、村政の重要課題である、人口減少問題、流水型ダム建設計画への対応、新たな振興計画の推進など、村の将来に禍根を残さないよう、2期目も全力で取り組んでまいることをお誓いします。
新型コロナウイルス感染症、令和2年7月豪雨災害や台風14号被害など、住民生活の根底を揺るがす災害、感染拡大が発生し、その影響は現在も続いております。
特に、令和2年7月豪雨の発生を受け、これまで川辺川ダム建設白紙撤回を表明していた蒲島知事が流水型ダム建設を国に要望され、令和4年8月には球磨川水系河川整備計画が策定されました。このことによって、本村の村づくりは再び大きな岐路に立たされることになりました。国、県には本村に関わる環境影響や安全安心の確保について丁寧な説明と最大限の対応を求めてまいります。
一方、ダム問題とは切り離し、国、県、村の三者が「村の振興は待ったなし」という共通認識のもと、「新たな五木村振興計画」を策定しました。各取組みを進め、「誰もが安全・安心に住み続けられ、若者が集まる“ひかり輝く”新たな五木村」の実現を目指します。
1期目には2つの宣言を行いました。 「五木村ゼロカーボンシティ2050宣言」は、2050年までにCO2排出実質ゼロを達成し、エネルギーの地産地消と安全安心な地域の基盤づくりを目指すものです。また、「子守唄の里五木村子ども・子育て応援宣言」は出産育児、教育、高校進学などの経済的支援の拡充と切れ目のない子育て環境整備を行うもので、定住、少子化の改善を目指します。
また、新たな取組みとして、令和4、5年に中学生議会を開催しました。村の将来を担う若者から様々な提案と質問が行われ、故郷を思う気持ちと、学びの深さに感銘し、頼もしく感じました。
2期目では、村づくりのスローガン「子どもに夢を」「若者に力を」「高齢者に笑顔を」を継続し、村最大の課題である人口減少に歯止めをかけるため「新たな五木村振興計画」の積極的かつ迅速な推進と具体化に取り組みます。
その中で、再生可能エネルギーの導入や森林を活用したJ-クレジットの創出など「環境を核とした新たな産業の創出」、モデル林整備等の「林業を軸にした産業振興」、タブレット端末の活用等による「デジタル化の推進による生活環境の改善」、保護者負担軽減や高校就学等の教育支援拡充等による「子ども・子育て支援」、未来を担う「若者の積極的支援」や各種セミナーの開催等による「人材育成」、「移住定住の促進」などを力強く進めてまいります。
今後、流水型ダム建設計画への対応や地域づくり計画策定など、五木村にとって非常に重要な時期を迎えます。私が先頭に立ち、議会や村民の皆様とともに立ち向かってまいる所存です。
引き続き、村民の皆様にはご理解、ご協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
五木村長 木下 丈二
五木村長 木下丈二のプロフィール
名前:木下 丈二(きのした じょうじ)
生年月日:昭和34年1月10日生まれ
月日 | 学歴・職歴 |
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昭和49年3月 | 五木村立第一中学校 卒業 |
昭和52年3月 | 熊本県立球磨農業高等学校林業科 卒業 |
昭和56年3月 | 東京農業大学農学部林学科 卒業 |
平成13年8月 | 五木村議会議員選挙初当選 |
平成17年~18年 | 球磨郡PTA連絡協議会会長 |
平成21年7月 | 五木村副村長2期8年在任 |
平成29年7月 | (一財)五木村振興公社常勤副理事長 |
令和元年10月 | 五木村観光協会役員 五木村農林水産物協議会役員 五木村長 就任 |